白い詰め物のお話

こんにちは。藤沢の歯医者「おだがき歯科クリニック」の小田柿です。

今回は、歯医者さんで治療を受ける時によく耳にする「白い詰め物」についてお話をしようと思います。

この白い詰め物の正体は、「コンポジットレジン」と言う歯科用プラスチックなのですが、
虫歯を削った後、このコンポジットレジンという白いプラスチックを詰める治療方法をよく行っています。

かつての虫歯治療では、歯を削った後に詰める「詰め物」には、銀歯などの金属を詰めたり被せたりするやり方が主流でしたが、
ナノフィラーと呼ばれる粒子とプラスチックを混合した強化プラスチック「コンポジットレジン」が開発され、よりリーズナブルで白い歯を手に入れることができるようになりました。

この治療は見た目がキレイなだけでなく、基本的に1回の通院で完了し、仮の詰め物による不快感がありません。
また歯を削る量が少なく、健康な歯を削らずに残すことが出来ます。
加えてすぐに接着剤を塗るので感染の危険性もぐっと少なくなるメリットもあります。

コンポジットレジン治療で、審美的にキレイな見た目を取り戻す為に大切なことは、カラーバリエーションが豊富なことと、治療する術者の技術力が挙げられます。

色の再現性を向上させるためにはカラーバリエーションが豊富であることは必要な条件です。
当院で使用しているコンポジットレジンは、歯のエナメル質用や象牙質用、先端の透明な所用など詰める場所によって約20種類の色を使い分けています。

私事ですが、小さい頃から工作や絵を描いたりなどが好きで学校の授業でも「図工」や「美術」が得意分野だったので、このコンポジットレジンによる治療は比較的得意としています。

「以前にコンポジットレジンで治療を受けた歯があるけど、もう少しキレイに見えたら嬉しいのにな」と思っている方は一度ご相談頂けたらと思います。

【コンポジットレジン治療の特徴まとめ】

<メリット>
・基本的に1回の通院で治療が完了する
・歯を削る量が少ない
・歯と同じ色でキレイに仕上がる
・削った面にすぐ接着剤を塗布するために、感染のリスクがなく、高い接着力が得られる

<デメリット>
・技術的に難しく、キレイに仕上げるには時間がかかる
・奥歯において、隣接面(歯と歯の間)に詰めるのは特に難しい
・隣接面では強度不足により破折しやすい
・時間が立つと劣化により変色する(使う材料や研磨方法によっても異なります)
*虫歯が大きいと、技術的な難易度が高くなり、強度の問題も出てきます。