こんにちは。藤沢の歯医者「おだがき歯科クリニック」の小田柿です。
本日11月8日は「いい歯の日」です。
毎日の食事をおいしく味わい、人と笑い合う時間を心地よく過ごすために、歯の健康はとても大切です。
しかし、日々の忙しさの中でお口のケアは後回しになりやすいものです。今日は「これからの自分のために」歯について少しだけ立ち止まって考えてみませんか。
「8020運動」という取り組みがあります。“80歳になっても自分の歯を20本以上保とう”という目標を掲げた全国的な啓発活動です。この運動が始まった当初、80歳で20本以上の歯を保っている人の割合は、わずか**約7%**でした。ほとんどの人が歯を失ってしまうことが当たり前だった時代です。
その後、予防の意識が広がり、歯科医療技術やメンテナンス習慣が向上した結果、令和3年(2021年)には約**51.6%**と、半数を超えるまでに改善しました。
そして、令和6年公表の最新調査では、達成率は**約61.5%**にまで上昇しています。

これは、「自分の歯を残す」ことが特別なことではなく、“努力すれば叶えられる現実の目標”になってきていることを示しています。
一方で、約4割の方は歯を失ってしまっているという面もあります。だからこそ、“これからの時間をどう過ごしたいか”を見据えたケアがとても大切になります。
年齢とともに、歯ぐきの下がり、しみる感覚、噛んだときの小さな違和感など、お口の中はゆっくりと変化していきます。
それらは「年齢のせい」ではなく、歯周病や噛み合わせ、古い詰め物など、原因があるからこそ起きる変化です。そして歯は、“痛みが出てから治す”よりも、“違和感のうちに整える”ことで守ることができます。
当院では、歯ぐきや噛み合わせの丁寧なチェック、汚れが溜まりやすい部分の分析、そして今のお口の状態に合ったケア方法の提案を行い、無理なく続けられる予防を大切にしています。
「少し噛みにくい気がする」「前より歯ぐきが気になる」「しばらく検診に行けていない」そんな小さな感覚は、大切な“気付き”です。
ぜひ一度、検診やクリーニングからお気軽にいらしてください。これからも、皆さまが「自分の歯で食べる喜び」を長く続けられるよう、藤沢でお口の健康を支える存在でありたいと考えています。

