第69回春季日本歯周病学会in浜松

こんにちは。藤沢の歯医者「おだがき歯科クリニック」の小田柿です。

先日、5月22日の診療終了後に浜松へ向かい、5/22〜5/23にアクトシティ浜松で開催された第69回春季日本歯周病学会に翌23日の朝から参加してまいりました。

そのため、5月23日は学会参加により、当院を臨時休診とさせていただきました。ご理解・ご協力いただきありがとうございました。

せっかく診療をお休みさせていただく以上、少しでも明日からの診療に活かせるものを持ち帰りたいという思いで、さまざまな講演や症例発表を聴講してきました。

今回の学会では、歯周組織再生療法に関する講演が非常に多かった印象です。

歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯を支える骨や歯周組織の再生を目指す治療法です。近年は再生材料や骨補填材の進歩に加え、マイクロスコープを活用した低侵襲な手術手技も発展し、治療の選択肢が広がっています。

しかし今回の学会を通じて改めて感じたのは、どれだけ優れた材料や新しい技術を用いたとしても、その効果を最大限に引き出すためには基本的な外科手技が何より重要であるということでした。

歯周組織再生療法の成功には、

・血流を考慮した適切な切開

・丁寧な弁の剥離と接合

・確実なデブライドメント(出来るだけ一塊での感染組織除去)

・創部を安定させるための張力をかけ過ぎない適切な縫合

といった、通常のフラップ手術でも求められる基本手技が欠かせません。

近年は、できるだけ切開を小さくする「マイクロフラップ」という考え方も広まっています。しかし侵襲を抑えることだけを優先し、術野の確保が不十分になってしまうと、本来の目的である感染組織の除去や根面の清掃が不完全になってしまう可能性があります。

症例によっては縦切開を加えて十分な視野を確保し、確実なデブライドメントを行うことが治療成功の鍵になるという考え方には、私自身も大いに共感しました。

歯科医療の世界では新しい材料や治療法が次々と登場します。しかし、その土台となるのは正確な診査・診断と基本に忠実な治療手技です。

今回の学会では、改めて「基本の大切さ」を再認識する貴重な機会となりました。

また、学会の楽しみの一つがランチョンセミナーやスイーツセミナーです。お弁当やスイーツをいただきながら最新の知見を学ぶことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

そして、せっかく浜松まで来たからにはということで、学会終了後には少しだけ浜松の街も散策してきました。

まずは徳川家康ゆかりの浜松城を訪れ、その後は浜松グルメも満喫しました。

「濱松地焼 鰻 まさ」では香ばしく焼き上げられた鰻をいただき、「むつぎく」では浜松名物の野菜たっぷりの餃子を堪能しました。学会で多くの学びを得るとともに、浜松の歴史や食文化にも触れることができ、有意義な時間を過ごすことができました。

最新の治療法を学ぶことも大切ですが、その根底にある基本手技を磨き続けることの重要性を改めて実感した学会参加でした。今後も基本を大切にしながら、患者様に安心して治療を受けていただけるよう努めてまいります。

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